あふぇりえいと

2010年2月23日火曜日

当地の逸品:和ろうそく(大與) /滋賀

当地の逸品:和ろうそく(大與) /滋賀
 ◇心落ち着く優しい炎 「使うのが惜しい」鮮やかな絵付きも

 オレンジ色の炎がゆらゆらと輝く。すすはほとんど出ず、火の勢いも穏やかな「ハゼろう」の和ろうそく。1914(大正3)年創業の「大與(だいよ)」では、和ろうそく職人、大西明弘さん(57)が一本一本を手作りしている。

 ハゼろうは、ウルシ科の植物「ハゼ」の実から採れる。約40度の鍋で溶かしたろうに手を入れ、和紙にい草を巻いた芯(しん)を手の上で転がしてろうを付けては、冷やして固める作業を繰り返し、成形していく。高さ約12センチのろうそくで1日800~1000本が出来上がる。

 大西さんは3代目。高校卒業後、京都のお香の販売店に就職。21歳で高島に戻り、祖父で初代の與一郎さんの下で修業を始めた。和ろうそく作りは、気温や湿度などによって微妙に変化するろうの状態を見極めることが求められる。その日の体調によっても出来が違うという。「30歳でやっと形が作れるようになった」と振り返る。

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