あふぇりえいと

2009年11月26日木曜日

近江風物詩2009:渡り鳥(湖北町) /滋賀

近江風物詩2009:渡り鳥(湖北町) /滋賀
 ◇幸せのマイホーム

 白い羽毛に覆われ優雅な姿を誇るコハクチョウ。湖北町の琵琶湖岸には10月9日に今季1羽目の飛来が確認され、11月下旬には100羽を超えた。越冬は3月下旬まで続く。71年に初飛来して以来、毎年のよう訪れるようになった。晩秋の湖岸にはコハクチョウを一目見ようと、バードウオッチャーやカメラマンがレンズを向けている。

 コハクチョウはシベリア北部の北極圏で春から夏を過ごし、10月下旬には琵琶湖に群れになってやってくる。羽を広げると1・8メートルにもなるカモ科の水鳥で、ひなは北極圏で初夏にふ化し、親鳥とともに約4000キロの道のりを渡ってくる。幼鳥は灰色の羽でピンクと黒のくちばしが特徴。1年後には、真っ白な羽毛に生え変わり、くちばしも黄色と黒になる。

 コハクチョウより1カ月ほど前には国の天然記念物オオヒシクイがロシアのカムチャツカなどから飛来してくる。琵琶湖はオオヒシクイの定期的な越冬の南限といわれる。大きさはコハクチョウより一回り小さく、全身は地味な茶色。日中には湖岸から離れた所で寝ているが、日没近くに起き出して餌を探しに飛び立つ。オオヒシクイは鋭いトゲがあるヒシという水草の実を食べることからヒシクイと呼ばれる。同町周辺では他にもマガモやアオサギといった水鳥のほか、12月にはオオワシもカムチャツカ半島から飛来し、冬の湖北は渡り鳥の楽園と化す。

続きはこちら・・・

0 件のコメント: